6/28/2013

焦慮と渇望

22.June.2013     Miho.Ibaraki.Japan




やっと自分の興味のあるものに触手が伸びるようになってきた。

動きたくない自分と動かない事に対して焦る自分が存在し始めた。

前を向く視点すらなかった状態から、ぼんやりと自分がやらないといけない事を気持ちと体が思い出してきたようだ。








6/15/2013

夢想の永訣

8.June.2013     Hayama.Kanagawa.Japan




別れの言葉をずっと言いたいと思っていた。



3ヶ月目の月命日。

僕は夢を見た。
いつかどこかで聞いたような話。
それは、彼が生きている頃に戻る夢。

けれど、皆知っている。
彼がいつかいなくなることを。
時折寂寥感を覚えながら、それでも誰もがあの頃に戻ったことを喜んだ。

ふわっとした温かな感覚だけが残る幸せな日々だった。
だが、あの悲しい出来事を忘れ、
この生活がいつまでも続くと思い始めていた矢先、
僕は彼の命日が明日であることに気づく。
そして、皆に知らせるのだ。



最期の日。

彼はいつの間にか旅立つ準備をしていた。
行き先は誰も知らない。
彼は知っていたのだろうか?
本当はもう二度と会えないことを。

皆が彼のために集まり、一緒に写真を撮ったりしている。

これが最期だと知っているから、
それを悟られないように、必死にいつも通りの笑顔で接しようと努めながらも、
見えないところでお互いに目を合わせては泣いていた。

出発のとき、皆で手を振って見送った。

車に乗り込むその姿は、一番大好きなラグビーの高校時代のユニフォーム。



別れの言葉をずっと言いたいと思っていた。

“ありがとう”
“さようなら”
そんな事を言おうと考えていた。
でも、
彼も僕も皆の口から出てきたのは、この言葉。


“またね”





6/11/2013

キセキ

14.Oct.2012     Vientian.Laos




ラオス郊外で出会った2つの輝石。
きらきら輝くその笑顔は、あの時のままでした。

そもそも、異国の田舎で同胞に会う事だけでも奇跡。

偶然の出会いというものはきっかけにすぎない。
再会は、お互いがロープを投げ合い、受け取れた時に初めて出来る。
全く見ず知らずの者同士から、
直感だけを頼りに手繰り寄せたロープは素敵な時間をくれました。

2つの輝石との関係が、これから長い軌跡を描けるように僕は願っています。